和食

和食のテーブルマナー~もりそばとざるそばの違いと美しい食べ方~

投稿日:2016年11月18日 更新日:

そばは香りを楽しむ料理です。そのため、「そばつゆはさっとくぐらせる程度にした方が鼻から抜ける香りを味わえる」など、粋においしくいただける作法がいくつかあります。

ということで、今回はざるそばの美しい食べ方を一から伝授していきますね。

「ざるそば」と「もりそば」

そばには「ざるそば」と「もりそば」があります。それぞれの特徴や違いを最初に話してからざるそばの食べ方を伝授していきますね。

「ざるそば」と「もりそば」の違い

現代で「もりそば」と「ざるそば」を見分けるには海苔がのっているかのっていないかが一番の判断材料となります。

もりそば

上記の画像にはのりがのっていませんよね。これがもりそばです。そして下記の画像にはのりが乗っています。これがざるそばです。

ざるそば

しかし、もともとは海苔の有無以外にも違いがありました。ここからは蕎麦の由来の詳しい話になるので、興味のない方は飛ばしてもらって構いません(笑)。

「ざるそば」と「もりそば」の由来

そば切りはもともと汁につけて食べるものでしたが、この食べ方をめんどくさがる男性たちがいちいち汁にそばをつけずに、汁をそばにぶっかけて食べるようになりました。

店側でぶっかけてから出してあげようと「ぶっかけそば」として売り出したのが信濃屋です。

ぶっかけそば

暑い時期には冷たい汁を、寒い時期には暖かい汁をかけて出しました。これが大ヒットして、「かけそば」と称されるようになりました。

「ぶっかけそば」が流行るにつれて、もともとの汁につけて食べる蕎麦と区別しなければならなくなってので、汁につけるタイプのそばを「もりそば」と呼ぶようになりました。

竹ざる

では、ざるそばの起源はというと、江戸時代、伊勢屋というお店でお皿やお椀ではなく、竹ざるに持って出す蕎麦が大ヒットして「ざるそば」と称されるようになりました。

この時代の「ざるそば」は「もりそば」と明確に区別するために汁にコクの深いざる汁を用いるのが決まりでした。

しかし、近年では一部の老舗店以外ではざる汁を別に作る店は少なくなってきていて、「ざる」と「もり」の違いが海苔だけになってきているのです。

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そばの美しい食べ方

「ざるそば」にも「もりそば」にも「山盛り」と「平盛り」の2種類に分かれます。それぞれ食べ方が違うので、この2種類に分けて解説していきますね。

山盛りの場合

山盛りは下記画像のように山のように盛られている蕎麦で、頂きから少しずつつまんでいただきます。

盛り付けに逆らわずに食べていけば、そばどうしが絡まることなく、最後まで盛り付けを崩さずにいただけます。

ざるそば 山盛り

これは食事七則の絶景キープの法則にも通じますね。知らない方や忘れた方はこちらの記事を読んでおきましょう。

テーブルマナー初心者のための食事七則その6「絶景キープの法則」

食事七則はテーブルマナーの基礎中の基礎です。

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平盛りの場合

平盛りの場合は、手前から少しずつつまんでいただきます。こちらも盛り付けに逆らわずに、食べすすめれば、そばどうしが絡まる心配はありません。

ざるそば 平盛り

 

すすってもいいの?

そばはすすってもいいのかという質問をよくいただきます。海外ではすする音は嫌われますが、お箸だけで食べる日本蕎麦はすすっても構いません。

また、すすったほうが鼻から抜ける蕎麦の香りを感じられておいしくいただけます。

蕎麦の食べ方の手順

まず、蕎麦が運ばれてきたら、つゆにつけずに2、3本をお箸でとって匂いを嗅ぎましょう。そばをいただく楽しみの一つに「ほのかに甘みのある香り」があります。

蕎麦そのものの風味を楽しみましょう。

蕎麦の香り

つぎに、つゆにさっとくぐらせ、そばちょこを持っていただきます。つゆには最初から薬味を入れずに徐々に薬味を足していくと味の変化を楽しめます。

わさびはつゆに落としてもいいですし、そばに直接つけても違った味わいを楽しめます。

そば湯の飲み方

最後にそば湯を飲みます。そば湯の飲み方は知らない方はどうすればいいのかわからないかもしれませんが、簡単です。

そば湯

そばを食べ終わるころにそば湯が出てきますので、これを残ったつゆに適量入れて飲みます。そばの香りが楽しめるだけでなく、栄養も満点です。

蕎麦屋でのマナー

蕎麦屋でのマナーは基本的には長居をしないことです。江戸時代には蕎麦は屋台で出されていました。そのため厳しい作法というものはなかったのですが、伸びないうちにササッといただくのが礼儀でした。

そば 屋台

これは下剤にも通じるマナーで食べ終えたらササッと席を空けるのが粋です。特に混んでいる時はほかのお客さんのためにもお店のためにも意識しておきましょう。

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